株式や投資信託、債券などの有価証券を保有している場合、万が一、保有者が死亡した場合は相続の手続きが必要です。今回は、ロボアドで運用中に相続が発生した場合における対応方法について調べてみましたので紹介します。
相続時は現金化して受け渡し
運用一任型のロボアドであるウェルスナビやTHEO、楽ラップの3社を対象に相続時の対応方法を調べてみたところ、3社ともに現金化したうえで、相続人が指定する口座へ入金するとしています。
相続の手続きを行うにあたり、契約しているロボアドサービスに連絡して、手続きに必要な書類を請求します。その後、必要事項を記入後、返送する必要があります。
ロボアドのサービスはサービスの申し込みの手続きはウェブ上で行えましたが、相続の手続きだけは、ウェブ上では行えず書面で行うことになります。
他の証券会社への証券移管は不可能
3社共通して、有価証券を別の証券会社へ移管することはできないとしており、投資一任契約だけを解除して、別の証券会社で個別運用もできません。
有価証券の移管についての詳細は、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
相続人となる人に予め問い合わせ先を伝えておく
ロボアドは、ロボットに投資の運用をすべてお任せできるサービスですが、証券会社で個別株を購入してご自身で運用するのと比べると、あらかじめ指定された銘柄から運用を包括したサービスになりますので、有価証券を個別で移管できない点は少々デメリットとなります。
そのため、ロボアドで運用を行う場合は、あらかじめ、相続人となる家族にどういうサービスなのかをしっかりと伝えたうえで、万が一、死亡などで相続の手続きが必要となった場合の問い合わせ先を伝えておくと良いでしょう。
ロボアド各社の連絡先は以下の通りになりますので、合わせてご確認ください。
ウェルスナビ
電話番号:03-6632-9578
受付時間 月~金 9:00 ~ 17:00 まで(年末年始及び祝日を除く)
THEO(テオ)
電話番号:0120-287-237
受付時間:月~金 9:30 ~ 17:00(土・日・祝日・12月31日~1月3日を除く)
楽ラップ
電話番号:0120-41-1004
受付時間:平日8:00~18:00 (土日祝・年末年始を除く)

通信関連の技術者として働いていましたが、その傍ら、株式投資を10年以上行ってきました。現在は、仕事で得たITの知識を生かしてインターネットを中心とした情報媒体の運営やサイト制作などを行っています。現在FPの資格取得を目指して勉強中。
ウェルスナビ
出典:ウェルスナビ公式サイト
ウェルスナビは初期投資額10万円から始められるロボアドサービスです。毎月1万円以上1円単位で積立投資もできますので余裕資金が少ない方でも気軽に資産形成が始められます。
約6問の質問に回答するだけでリスク許容度を判定し、それに合わせて自動運用を行いますので、特別な作業は不要になるほか、税金の繰り延べができる自動税金最適化機能(DeTAX)により無駄な税金の支払いが削減できるのも特徴です。
運用手数料も運用残高が3,000万円未満であれば年率1%、3,000万円超は年率0.5%(現金部分を除く、税別)で運用できます。
THEO+docomo
THEO+docomoは初期投資額1万円から始められるロボアドサービスで、運用後も毎月1万円以上1000円単位で積立投資も可能です。
予め回答した5問程度の質問でリスク許容度を判定し、ETF30から40本でリスク許容度に応じてきめ細かな運用が可能です。
手数料については運用残高に応じて段階的に引き下げる手数料形態を導入しており、0.65%~1%で運用可能です。10万円以上で開始すると0.9%の手数料で運用可能で、ロボアドの中では手数料を抑えて運用できると言えます。
また、運用に応じて毎月ドコモのdポイントが付与されるのも大きな特徴です。100万円を1年間運用した場合、年間で付与されるポイント数は1800ポイントになります!
FOLIO ROBO PRO
FOLIO ROBO PROは、テーマ投資を提供しているFOLIOが金融機関向けに人工知能(AI)技術を提供しているAlpacaJapanと共同開発をして提供しているロボアドです。
高度な人工知能(AI)技術を活用することで、40種類以上の市場データを活用し、市場動向を先読みすることで、数年という短期間でも利益追求ができるとともに、市場の急変による損失を軽減することが期待できる新たなロボアドです。
運用は他のロボアドと同様に株式や債券価格に連動する上場投資信託(ETF)活用し約8銘柄で運用を行います。初期投資額は10万円からで、運用手数料は年率1%(税抜)で運用することができます。一方で、積立投資には対応していませんので、ご自身で追加投資が必要になります。

通信関連の技術者として働いていましたが、その傍ら、株式投資を10年以上行ってきました。現在は、仕事で得たITの知識を生かしてインターネットを中心とした情報媒体の運営やサイト制作などを行っています。現在FPの資格取得を目指して勉強中。