景気低迷時の投資に最適な金(ゴールド)価格連動型ETFを徹底解説

2018年も残りあと僅かとなりましたが、今年は株式相場が大変不安定な状況となりました。特に米中の貿易摩擦の影響などで世界の景気減速の懸念が強まるなどリスク資産を減らす動きが相次いでいます。

リスク資産が減少する一方で、昔から経済や政治不安時に買われる資産として「金(ゴールド)」が挙げられます。今回は株式相場低迷時のリスクヘッジ手段として検討したい金価格に連動するETFを紹介します。

株価と金価格の関係

金価格と日経平均株価の推移(出典:日本経済新聞社)

景気減速や政治不安など経済活動にとってマイナスとなる出来事が発生すると、「有り時の金買い」と言われる通り、そのリスクヘッジとして「金」が買われる動きが増えています。

近年では経済がグローバル化したことにより、世界のどこかで経済に何かしらマイナスの影響を与える出来事が発生した場合、世界的に株式相場が下落する傾向が見られるようになりました。2008年のリーマンショックによって世界的な経済にとって打撃を受けた他、過去に遡ると、2001年9月11日に米国同時多発テロが発生するなど地政学リスクも高まっており、2000年以前にはあまり考えられないような出来事増えており不確実性が増しているとも判断できます。

金は安全資産として認識が高まっていますが、過去の株価(日経平均株価)と金価格を比べてみると、2008年のリーマンショック以降、日経平均株価は低迷しているのに対して、金価格は堅調に推移しています。2013年にアベノミクスが本格的に稼働すると日経平均株価は経済回復に伴い上昇し始めたのに伴い、金価格は横ばいの状況が続いています。

2018年以降は、米中の貿易摩擦の懸念から年後半に株価が下落傾向にありますが、金価格は上昇に転じています。景気低迷を本格的に意識し始めた投資家が増えたこともあり、近年では金投資に関する広告を見かける機会が増えています。

景気上昇局面では株式投資、景気低迷時は金投資でリスクヘッジ

景気上昇局面では株式投資を行うことで、株価が上昇し利益が望めますが、景気低迷時に株式投資を行うとなると株価が不安定であったり、下落して損失が拡大する恐れがあります。

そのため、景気低迷時には投資ポートフォリオに金を組み入れることで、株価の下落に対するリスクヘッジとして活用できます。

ただし、金は単純に保有してその値上がり益のみを期待できるものであり、株や債券とは異なり配当金や利息が受け取れるものではありません。そのため、景気低迷時には株式をすべて手放すのではなく、安定的に配当を出している銘柄を保有しつつ、リスク許容度に応じて金を組み入れることが望ましいと言えます。

金投資は現物を保有しなくても上場投資信託(ETF)が活用できる

株式投資のリスクヘッジとして金投資が活用できることをお伝えしましたが、金となると現物(金そのもの)を保有するというイメージがありますが、実際に現物を買いに行く必要は無く、上場投資信託(ETF)を活用することで金投資が間接的に可能となります。

上場投資信託は、以下の記事で詳しく解説していますが、複数の銘柄や資産を組み合わせて運用を行う投資信託を証券取引所に上場させることで市場価格でリアルタイムに売買可能とした投資商品です。金に投資したい場合は、金価格に連動するETFを活用することで、金価格の推移に基づいた投資が可能です。

日本を代表する株式指数「日経平均株価」があります。上場投資信託(ETF)を活用することで日経平均株価をまるごと購入して売買が可能になります。今回...

後述しますが、国内の証券取引所においても金価格に連動するETFが上場しており、株式投資と同じ感覚で売買することができます。金現物は運用会社が投資者に代わって保管していますので、わざわざ街に出て金そのものを買いに行くといった手間を省いて投資ができます。

金価格に連動する上場投資信託(ETF)

東京証券取引所に上場している金価格に連動する現物保管型のETFを2銘柄紹介します。

SPDRゴールド・シェア(証券コード:1326)

SPDRゴールド・シェアは、ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシーが運用する金連動型(LBMA金価格)のETFです。投資者に代わって金現物を保管している現物保管型のETFです。

2018年12月26日時点の終値は13,270円で、1口単位で売買ができます。運用管理費用として運用中に運用会社に支払う「信託報酬」は年率0.4%に設定されています。

これまでの運用実績は過去5年間で6.93%、過去3年間では5.64%、過去1年間では-4.09%となっています。

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純金上場信託(証券コード:1540)

純金上場信託は三菱UFJ信託銀行が運用する金価格連動型のETFで、現物を国内に保管している現物国内保管型のETFです。

2018年12月26日時点における終値は4,345円で1口単位で売買が可能です。信託報酬は0.432%に設定されています。

これまでの運用実績は、過去5年間で6.31%、過去3年間では4.25%、過去1年間では-4.66%となっており、金価格に連動することから、s回ほどのSPDRゴールド・シェアとほぼ同様です。

当ETFでは、別途手数料を支払うことで本物の金と交換することができます。

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上場投資信託(ETF)投資におすすめな証券会社
サクソバンク証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
ETF銘柄数 米国:約1000銘柄
欧州:約1700銘柄
香港:約70銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
売買手数料 米国:0.025%
欧州:0.1%
香港:0.25%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%
韓国:0.9%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%
無料ETF 9銘柄 9銘柄 27銘柄

上場投資信託(ETF)を活用して投資する場合、ETFの取扱銘柄数と売買手数料のやすさを考慮して選ぶことが重要です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券はデンマークの投資銀行サクソバンク傘下の証券会社で外国株式の取り扱いに強みがあります。同社は海外市場に上場しているETFを約2700銘柄取り扱っています。米国市場に上場しているETFであれば、売買手数料は0.025%と安価に売買できます。

サクソバンク証券公式サイト

SBI証券

SBI証券では、東京証券取引所に上場しているETFに加え、外国市場に上場しているETF約300銘柄を扱っています。売買手数料は国内は5万円までは50円で取引できる他、米国のバンガード社やブラックロック社といった対象の9銘柄のETFを活用することで買付手数料無料で利用できます。

SBI証券公式サイト

楽天証券

楽天証券では、東京証券取引所に加え、米国と中国、シンガポール市場に上場しているETFを約300銘柄以上扱っています。売買手数料は国内であれば5万円まで50円で取引できる他、米国のバンガード社やブラックロック社、ゴールドマンサックスアセットマネジメント社が運用している合計9社のETFが無料で買付できます。

楽天証券公式サイト

マネックス証券

マネックス証券では、東京証券取引所に加え、米国と中国市場に上場しているETFを約300銘柄以上扱っています。売買手数料は10万円以下は100円、米国市場は約定代金の0.45%、中国市場は約定代金の0.25%で取引できます。外国ETFのウィズダムツリー社が提供しているETF、27銘柄を対象に無料で売買が可能となっています。

マネックス証券公式サイト

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